穴水中学校2年生と商工会、地域住民などによる穴水町商店街でのヒマワリプロジェクト
穴水町商店街は、震災前は約40店舗がありましたが、令和6年能登半島地震で約半数が倒壊しました。
かつては映画館もあった町民の思い出が沢山詰まった商店街ですが、古い建物ほど損傷が大きく、解体が進んでいます。しかし、解体後は空き地のままとなっている箇所も多く、商店街の人通りは少なく寂しい状況となっています。
そこで、穴水中学校2年生と地域住民などで、商工会ビル跡地にヒマワリ(花言葉「希望」)の種をまき、町一番のお祭りである「長谷部まつり」に満開の花を咲かせることで、商店街に希望の象徴となる景観をつくり、『町民の皆さんに元気を届けたい』と考えました。
雑草も生えてこないような荒れ地を再生することはとても難しい挑戦でしたが、中学生が力を合わせて一所懸命に耕し、新たないのちを吹き込んでくれました。
「長谷部まつり」では、満開に咲く希望のヒマワリで、町民の皆さんが笑顔になってもらえたら、本格的な復興に向けて『これからが始まりだ』と思ってもらえたら、とてもうれしいです。
これから一緒に、新しい思い出をたくさんつくっていきましょう!
【経緯】
〇5月13日(火)
ヒマワリを植えるために、穴水中2年生と関係者で、跡地に埋まっているコンクリートブロックや石の撤去などの土壌改良を行いました。
<土壌改良前>
<土壌改良>
<土壌改良後>
〇5月20日(火)
「長谷部まつり」で満開の花を咲かせて、元気な穴水にしたいとの願いを込めて、穴水中2年生と関係者で、ヒマワリの種をハート形に蒔きました。
〇7月8日(火)
シルバー人材センターのスタッフの皆さんや、のと鉄道能登鹿島駅の花壇ボランティアの方など、地域のたくさんの方に見守っていただき、生育管理のお手伝いもしていただき、見事に、開花しました。
のと鉄道穴水駅の七夕では、町民の方から寄せられた短冊に、『商工会跡地のヒマワリが長谷部まつりに咲きますように』との願いが記されていました。
ヒマワリたちは、今、懸命に希望の花を咲かせてくれています。