ふくべ鍛冶《能登町商工会》
●「ふくべブランド(※)」を確立し、地域・時代ニーズにあった商品を安定的にお客様に提供していくことが経営理念です。また、物の使い捨ての時代から、良い物を長く使ってほしいという信念に基づき、お客様に物に対する愛着や「もったいない」という意識を伝えていきたい。そうした想いから、どんな金物でもできる限り修理し、お客様に教えられ、便利で実用的な商品を日々開発しています。※「ふくべブランド」とは、100 年余り地域のお客様の要望に応えていった成果そのものが形となって、商品に宿っているものである。 ●お客様の立場を常に意識し、週一回会議を行い、経営方針の確認や全国の参考となるお店の情報を持ち寄って、店作りに活かしている。 ●既製品でも、お客様の要望で使い易いように、研いだり、加工したりしてお渡ししている。また、買い物に出て来れないお客様のために配達サービスをしている。出張イベントで刃物をその場ですぐに研いだり、修理品を集めたりしている。 ●奥能登で使われている、蔵の取っ手や窓枠など、純度の高い鉄を譲っていただき、それを原料に包丁などの商品づくりを行っています。柄の部分もできるだけ能登で手に入る丈夫で良い原料を使っています。また、不要になった刃物などを回収し、地元のリサイクル会社や岐阜県関市の刃物の産地に送り、刃物の供養そして再資源化を図っている。 ●現在、『民有「歴史文化」の保存活用を考える会』が「奥能登トリビア蔵」として、奥能登で50館を設置予定しています。その1店舗として、物を売るだけではなく、店の歴史や文化を伝え、商品を原料からこだわり、先代から受け継がれた製法で一つひとつ丁寧に作っています。 |
【審査講評】 ・リサイクルにも配慮し、3代目の後継を発展的に担っている。 ・特徴的な付加価値を創出。 ・良い道具、愛着の道具等の研ぎや修理を全国から依頼されている貴重なお店。 ・他に無い商品類・修理サービスなど特徴がよくでている。 ・まさにニッチ市場を絶対的競争優位につかんでいる。 ・奥能登トリビア蔵として、活躍を期待します。 ・仕事場別の陳列はユニークでわかりやすい。 ・ミニ作業場といろりスペースは手仕事の専門店らしさを表現している。 ・古い道具や資料をうまく展示している。 ・店頭にオレンジ色の店名サインと店内正面ディスプレイコーナーはたいへん良く表現されています。 ・店内中央にコ型の間仕切りを設置して、ディスプレイコーナー、陳列コーナー、そして内側に休憩コーナーがあり、研ぎ場と接客しながらコミュニケーション出来るレイアウトは良いですね。 ・古い和タンス什器を利用して良いディスプレイになっている。 ・店が民芸調の造り方で日本文化を大切にされている。 ・看板も重厚に造られている。 ・商いに熱心だとよく分かる。 |
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